空き家はトランクルームとして活用できる?メリットや注意点も解説

空き家はトランクルームとして活用できる?メリットや注意点も解説

空き家を所有している方は、どう活用すればよいか悩んでいませんか。
トランクルームへの転用は、低コストで収益化しやすい方法として注目されています。
本記事では、空き家をトランクルームに活用する基本知識や収益性、注意すべき法律やコスト面までを解説いたします。
空き家を有効に活用したい方は、ぜひ本記事をご参考になさってくださいね。

種類で見る空き家のトランクルーム

種類で見る空き家のトランクルーム

空き家のトランクルーム化を考える際、まずは種類や基礎知識を理解することが重要です。
まずは、主要なトランクルームのタイプや特徴、空き家活用との相性について解説いたします。

収納市場の動向

国内の収納サービス市場は拡大傾向にあり、業界調査では2024年の市場規模をおおむね850億円前後、店舗数は約1.48万店(約14,800店)、収納室数は約62万室と推計されています。
市場の拡大背景には、住宅面積の縮小や生前整理、テレワーク拡大などがあります。
アウトドアブームや防災意識の向上も後押しし、都市部の店舗は1万5,000店、部屋数は62万室へと増加しました。
数字だけ見てもファミリーレストランの店舗数を上回り、トランクルームは暮らしを支える新しい基盤へ成長したといえるでしょう。

タイプ別の特徴

屋外型は、更地や駐車場跡地に金属コンテナを置く方式で、導入コストが低く車を横付けして荷物を運び込める点が好評です。
ただし、空調設備が限定的なため温湿度管理は難しく、高価値品や精密機器には向きません。
一方、屋内型は既存建物を区画化して貸し出す形態で、空調や換気を整えやすく温湿度が安定するので多様な品目に対応できます。
改修費は屋外型より高めですが、坪単価を高く設定しやすく、都市部では屋内型が主流になりつつあります。
最近では、両者の長所を取り入れた半屋内型や、法人の在庫拠点として使えるシェア倉庫型も登場し、選択肢がさらに広がりました。

親和性と具体例

空き家をトランクルームへ転用するときは、「立地」「建物構造」「セキュリティ」の3点を丁寧に確認します。
人通りが多い生活道路沿いなら集客しやすく、郊外でも駐車スペースが確保できれば屋外型の需要を取り込めるため、立地の見極めが欠かせません。
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造のいずれでも改修は可能ですが、防火区画や床荷重、空調導入の可否は事前にチェックしておきましょう。
セキュリティ面では多点カメラやスマートロック、遠隔監視を組み合わせ、24時間安心して利用できる体制を構築すると信頼度が上がります。
いずれも補助金や助成制度を活用し、物件条件と地域特性を的確に読み解いた結果で、今後も市場拡大が期待できる分野です。

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空き家のトランクルーム経営のメリット

空き家のトランクルーム経営のメリット

前章ではトランクルームの種類や特徴について述べましたが、やはり気になるのはメリットと収益性ですよね。
ここでは、空き家をトランクルームとして活用する場合の経済的メリットや、収益性について解説いたします。

初期投資を抑える仕組み

既存建物を活用する屋内型であれば、壁面に軽量鉄骨を組み間仕切りとスマートロックを設置し、空調と監視カメラを追加するだけで運営が始められます。
改修費は延べ床1㎡あたりおおむね5万円に収まり、新築アパートと比べると投資額は小さいです。
屋外型の場合、コンテナ1基は約150万円と手頃で、簡易基礎を打つだけで開業できるため、自己資金が少なくても参入しやすい点が魅力です。
また、土地評価額が急に上がりにくいため固定資産税の増加幅が小さく、年間のキャッシュフローを読みやすいのも助かります。

古家でも需要を獲得できる

収納サービスは、外観や内装の豪華さより温湿度管理と安全性が重視されるため、築30年以上の木造住宅でも十分に競争力があります。
実際、地方都市で築40年の住宅を25区画に細分化し、月額2,000〜4,500円で貸し出した例では、わずか3か月で稼働率80%を超えました。
都市部では、法人の書類保管やEC事業者の在庫、中古家具の一時保管など幅広い用途があり、立地が良ければ高単価も期待できます。
さらに、防災備蓄やアウトドア用品を置きたいニーズが伸びており、今後は地方中核都市でも稼働率が底上げされるでしょう。

収益モデルの算出方法

延べ床面積100㎡を30区画に分け、月額坪単価1万円で貸すモデルでは、年間約360万円の収入となります。
改修費用500万円、経費率30%で試算すると初年度の手残りは112万円となります。
ケーススタディでは短期回収が見える例もありますが、稼働率・家賃設定・初期改修費・維持費など、前提条件が収益性を左右するでしょう。
期待利回りの数値は条件によって変動するため、複数シナリオ(保守的・標準・楽観)で試算することがおすすめです。
屋外型でも、敷地90㎡にコンテナ3基24区画を設置し、月額1万2,000円で貸すと年間345万円が見込め、投資額400万円を約2年半で回収できます。
稼働率を上げるには、0.5〜1.5㎡の小型区画と5㎡超の大型区画を組み合わせ、幅広い顧客に対応することが有効です。
さらに、繁忙期割引や長期契約割引など、オンライン契約限定料金を取り入れて需要変動を平準化すると、収益はより安定します。

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空き家をトランクルーム化する注意点

空き家をトランクルーム化する注意点

ここまでトランクルームの種類やメリットを解説しましたが、注意点もおさえておきましょう。
最後に、空き家をトランクルームとして運営するうえでの法規制や、コスト面の注意点について解説いたします。

関連法規の確認

延べ床100㎡超をトランクルームへ用途変更する場合、建築基準法に基づく建築確認申請が必要で、防火区画や床荷重300kg/㎡以上を確保しなければなりません。
消防法ではスプリンクラーや自動火災報知設備、避難誘導灯の設置が義務づけられ、24時間利用施設では非常用照明や連結送水管の要否も協議が必要です。
倉庫業法では営業倉庫登録までは求められませんが、動線や防火規定、温湿度管理を契約書に明示し、善管注意義務を果たす体制を整えておきましょう。

節税ポイントの整理

屋外型で土地を更地利用すると、住宅用地特例が外れ固定資産税が上がるため、収支計画に織り込んでおきましょう。
一方、コンテナや空調機、監視カメラは減価償却資産に計上でき、中古コンテナなら耐用年数が短く、初期数年で大きな償却費を計上することが可能です。
青色申告特別控除と組み合わせ、管理委託料・清掃費・広告費・保険料・借入金利息を損金算入すると、キャッシュフローを一段と改善できます。

コストとリスク対策

運営コストには改修工事費のほか、セキュリティ保守、共用部の電気料、定期巡回点検費があり、年間経費率はおおむね30%が目安です。
IoTセンサーで温湿度や漏水を遠隔監視し、クレームに先手を打てば修繕費と顧客離脱を同時に抑えられます。
保険は火災・盗難・水濡れ・地震をカバーする運営者向け総合保険が主流で、区画1室あたり年間約100円と負担は小さめです。
屋外型では5年ごとのコンテナ塗装やドアパッキン交換、屋内型ではLED化とデマンドコントロールで電気料30%削減など、タイプ別でメンテナンス戦略を立てましょう。
さらに、契約管理をオンライン化し、本人確認や請求書発行を電子化すると、インボイス制度へ対応しつつ事務負担も軽減できます。
今後の法改正をモニタリングし、トレーサビリティ強化や自動火災報知設備基準の厳格化に備えて、予防保守費を毎期計上することで、長期安定運営と事故リスク低減を両立できるでしょう。

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まとめ

国内収納市場は拡大が続き、屋外型・屋内型などの特性を踏まえて、立地や構造・防犯を見極めると空き家でもトランクルーム化しやすくなります。
既存建物を活かせば、改修費を抑えつつ多様な区画で稼働率を高められ、利回り20%超と安定したキャッシュフローが期待でき収益性が高いです。
運営時は、建築基準法・消防法への適合や固定資産税増加、設備保守費などを想定し、IoT監視や保険加入でリスクを抑える計画が大切です。

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